5月11日 月次祭 祭文
これの神床にお鎮まり下さいます親神天理王命の御前に 天理教本芝房分教会長 谷澤茂男 慎んで申し上げます。
親神様には、陽気ぐらしを見て共に楽しみたいと、この世人間をお創め下さり、旬刻限の到来と共に、教祖をやしろに、この世の表にお現れになり、よろづ委細の真実を教えて、世界たすけの道をお啓き下さいました。
以来、長の年限、火・水・風をはじめとする十全の御守護を以て、結構にお連れ通り頂く御高恩の程は、誠に有難く勿体ない極みでございます。
私共は、親神様の厚き御守護と、御存命でお働き下さる教祖のお導きを頂いて、日々勇んで御恩報じの道を歩ませて頂いておりますが、その中にも今日のこの日は、御教えの元一日の所縁の日柄の理であると共に、この月二十六日は「ぢば定め」の月の上からも、人間宿し込みの場所を明かされた元のをやの思いに溶け込み、ぢばの理に心を合わせ、只今からおつとめ奉仕者一同、陽気に座りづとめ・てをどりを勤めて、五月の月次祭を執り行わせて頂きます。
御前には、現在の新型コロナウイルス感染症の事情に鑑(かんが)み、昨月に続いて、代表の者のみでおつとめを勤め、当教会のようぼく信者は、それぞれの場所により、日頃の御恵みを御礼申し上げ、この事態の一日も早い治まりと、罹患されている方々の一日も早い回復とすべての方々をお護り頂く事を心よりお祈り申し上げ、親神様には、つとめに込める一同の御守護を願う実(まこと)の心をお受け取り下さいますようお願い申し上げます。
私共一同は、今まで当たり前に出来ていた、おつとめや教会参拝、様々な会活動、或いは、通勤、通学、ショッピングやあらゆるコミュニケーションなど、普通に行えない状況の今、改めて普通に日常生活を送る事の御守護をしみじみと感じさせて頂きます。と同時に、心の立て替えを臨まれる親神様の思し召しに対し、
一、成ってくる理を受け入れましょう!
一、成らん理をたんのうし、感謝、喜びに変えましょう!
一、澄みし心でおたすけの行動を起こしましょう!
を心の置きどころとして、日々を勇んで通らせて頂いております。
その上で、日本においては勿論のこと、世界において更なる感染の広がりを食い止めることのできるよう、人々が互いに心をつなぎ、共にたすけ合って、未曾有(みぞう)の困難を乗り越える事が大切であると存じます。
おふでさきに、
「月日よりしんぢつ心みさだめて いかなしゆこふもするとをもゑよ」 六号109
と、お示し頂くように、この度の節を乗り越える御守護を頂くには、誠真実の心に徹し、今一度、一人ひとりがおたすけ頂いた元一日を忘れず、人間思案を去り、をやの御心に沿い、心を引き締めて、立教百八十三年度本芝房布教指針「澄みし心で、実のたすけを」の実践実行に励ませて頂く決意でございます。
親神様には何卒、この上共、温かき親心でお連れ通り頂き、陽気ぐらしへの末代かけての歩みを、着実に進めさせて頂けますよう、新型コロナウイルスの一日も早い収束を、一同と共に慎んでお願い申し上げます。
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